2020年4月にmacOS High Sierraから最新のmacOS Catalinaへアップグレードして、Mojaveへダウングレードしようとしたら「1008F」というエラーコードに苦しめられて、色々と苦労しましたので「macOS Catalina」からのダウングレードにはご注意下さい。
- macOS Catalinaを入れてからの「1008F」というエラーコード
- macOS Catalinaをインストールするとセキュリティが強固になる
- クリーンインストールでmacOS Catalinaからダウングレードする時の注意
現在使用しているパソコンは2017年の発売直後に購入したカスタマイズ無しの「iMac Pro」で、購入当時に初期インストールされていたOSはmacOS High Sierraでした。
2020年4月時点でパソコンの動作が少し遅くなったり、余計なファイルが増えてきたのでバックアップを取ってOSのクリーンインストールを行おうと考え、リリースから半年ほど経っているからあまり問題はないだろうと考えてて、最新のmacOS Catalinaをインストールする所から地獄は始まります。
Time MachineでmacOS Catalinaをインストールした後にダウングレードするならばあまり問題はありませんが、クリーンインストールでのダウングレードはご注意下さい。
計画性がイマイチないですがmacOS Catalinaへのアップグレードで色々とトラブルがありダウングレードとアップグレードを繰り返すコトになりました。
macOS High Sierraからアップグレードの準備
macOS High SierraからmacOS Catalinaへアップグレードする前にはデータが消えると大変ですので、外付けハードディスクへデータを逃し、制作中のモノに関しては更にギガファイル便で自分のメールアドレス宛にデータを圧縮して送りました。
High SierraとMojaveのインストーラを作成
macOS Catalinaをどうしてもインストールしたかったわけではないので、Catalinaに不備があってダウングレードする場合、Mojaveを使おうと考えておりましたのでMojaveのインストーラーをUSBで作ります。
念のためMojaveにも問題があったらHigh Sierraもインストールできるように別のUSBを使ってHigh Sierraのインストーラも用意しました。
Time Machineの準備も!
クリーンインストールで不備があっても最悪Time Machineでインストール作業前の状態に戻すコトができるようにTime Machineでバックアップもとりました。
macOS Catalinaのインストール
macOS High SierraとMojaveのイストーラーを作り、パソコンをいつでも現状復帰できるようTime Machineでバックアップをとり、別のiMacで進行中の案件も進められるようにできたのでいよいよmacOS Catalinaのインストールとなります。
AdobeCCとノートン360のインストール
macOS Catalinaへアップグレードしたらまずは最低限仕事ができなくてはいけませんのでAdobe CCをインストールするコトを考え、Adobe CCをインストールしました。
そして最近ではMacのウィルスも増えてきており、ウィルスが怖いので次にノートン360をインストールしてブラウザにノートンの保護ブラグインをインストールしました。
AdobeCCとノートン360をインストールし終わるとどこに不備があったのかわかりませんがトラブルが続きます。
フリーズからの再起動が多発
スムーズにmacOS Catalinaがインストールでき、Adobe CCとノートン360のインストールをすると、「フリーズから勝手に再起動」が多発するようになりました。
再起動してから10分以内にフリーズから勝手に再起動するようになってしまい、macOS Catalinaのインストールに問題があったのか、AdobeCCに問題があるのか、ノートン360に問題があるのかわからない状態となります。
Time MachineでHigh Sierraへ戻せるコトを確認
macOS Catalinaからのダウングレード
一旦macOS CatalinaからTime Machineを使って現場復帰したら、ネットでmacOS Catalinaへアップデートしたのでもしかしたら不備があったのではないかと考ます。
再びネットを使ってmacOS Catalinaへアップデートし、同じエラーが多ければリリースから1年以上経っていて安定しているであろうmacOS Mojaveを考えます。
macOS Catalinaへのアップデートは再びスムーズに行え、AdobeCCとノートン360をインストールすると再び「フリーズして勝手に再起動」を繰り返すようになります。
呪いのエラーコード「1008F」
macOS Catalinaからクリーンインストールでダウングレードを試みてエラーコード「1008F」で手詰まりとなった原因として、現在は解決しましたが振り返ってみると主に3つあると考えます。
macOS Catalinaを一回入れたらやるべきコト
macOS Catalinaへアップグレードし、家からパソコンを持ち出さないのであれば「Macを探す」を切り、macOSユーティリティの「起動セキュリティユーティリティ」の設定を変更した方が良いと言えます。
ノートパソコンを持ち歩いているような方であるならばパソコンを紛失する可能性があり、この記事でやったコトはセキュリティ自体は甘くなりますので必ずしも設定を変更した方が良いとは言えないと考えます。
Macを探すを切る
macOS Catalinaをインストールして初期設定を進めてApple IDを入力すると初期設定で「Macを探す」という項目が設定されます。
パソコンを持ち歩かない場合は切ってもあまり問題ないと考えますので「Macを探す」を切らないとネットからmacOSをダウンロードしてインストールできなくなりますので、切っておいた方が良いと言えるでしょう。
iPhoneがあればiPhone側から「Macを探す」の設定を切るコトができますので、ワタクシはiPhoneを持っていたおかげで、iPhoneから「Macを探す」を切るコトができたので助かりました。
macOSユーティリティの設定
macOS Catalinaをインストールした時のデフォルトの設定だと「外付けHDDやUSBなど外部メディアからの起動」を許可しておりません。
「コマンド+R」を押しっぱなしにしながら電源を入れると、macOSユーティリティが立ち上がりますので、「起動セキュリティユーティリティ」の項目から「外部メディアまたはリームーバブルメディアからの起動を許可」にしておくと良いでしょう。
macOSユーティリティの設定をしないとUSBメモリで作ったmacOS High SierraやMojaveのインストーラーからOSのインストールができくなりますのでご注意ください。
HDDの中身を消すとタイムマシーンからの復帰ができなくなる
「Macを探す」はApple IDと結びついており、Appleのサーバー側で何かしらのデータを保存していて、「macOSユーティリティの設定」はHDDのデータを全部消してもパソコン内のどこかでデータが保持されるようです。
macOS Catalinaから他のOSをクリーンインストールする場合、「Macを探す」を切らずに「macOSユーティリティの設定」を変更しないで、HDDの中身を消すとシステムが立ち上がらなくてタイムマシーンからの復帰ができず、「1008F」という恐怖のエラーコードが発生して苦労する可能性が高いです。
アップルへ電話して何とか解決
「Macを探すを切る」と「macOSユーティリティの設定」をやらないままHDDの中身を全消去した結果、「1008F」のエラーコードが出てTime Machineからの復旧もシステムの起動も新規でOSのインストールもできなくなり、修理を覚悟でアップルへ電話して何とか解決に至ります。
macOS Catalinaからクリーンインストールでダウングレードする際は「Macを探すを切る」と「macOSユーティリティの設定」をしないと呪いのエラーコード「1008F」となる可能性がありますのでご注意下さい。
現在はmacOS Catalina
色々とトラブルがあり、macOS Catalinaを再度インストールしたあとにAdobeCCが使えないと話にならないので、AdobeCCだけをインストールしてしばらく様子をみるとフリーズしたり再起動するコトはありませんでした。
ノートン360とCatalina+AdobeCCの相性が悪かったのではないかと考えて、現在は別のウィルスソフトを利用してmacOS Catalinaの環境となりました。
私が「1008F」のエラーが出た時、「1008F」のエラー記事が少なかったのでこの記事が解決の一助となれば幸いです。